Granite採択学生インタビュー

Information Science

Granite 情報科学領域

自然言語処理学研究室五藤 巧さん

あなたの研究テーマについて教えてください。What is your research theme?

25-22-01

文法誤り訂正の研究に取り組んでいます。人間は文章を書いていると綴りや名詞の単数・複数などを間違えることがありますが、そのような誤りを自動的に検出・訂正することを目指しています。活用例としては、Office Wordなどで文を書いていると誤り箇所に赤線を引いてくれると思いますが、そのようなライティング支援に活かせます。また、言語を学習中の人にとっては、英作文の自動添削システムとしても使用することができ、教育応用への活用も期待されています。

なぜ博士課程へ進学しましたか?Why did you decide to pursue a doctoral program?

25-22-02

もう少し研究を続けてみたいと思ったからです。修士課程の間はうまく研究成果が出せなかったので不完全燃焼な部分もありましたし、もう少し研究を続けて、自分がどこまでやれるのか見てみたいという思いが強かったです。それから、私が所属する自然言語処理学研究室は、関連分野の中では他大学と比較しても規模が大きい研究室で、良い研究環境だと思っていたので、その環境でさらに研究を重ねることは貴重な経験になるのではないか、という思いもありました。

Graniteの支援で役立っている・助かっていることを教えてください。Please share what has been helpful or beneficial through the support provided by Granite.

金銭的支援のありがたさはもちろんのこと、研究発表の場が増える点も嬉しいです。今回のインタビューもそうですし、年度末の報告会でも自身の研究を発表できる場があることは非常にありがたいと思います。

将来の目標、もしくはあなたが胸に秘めた野望があればぜひ教えてください。Please share your future goals or any ambitions you hold close to your heart.

研究成果をできるだけ多くの人に使ってもらえたら嬉しいなと思います。アカデミアの研究と社会実装にはまだまだ乖離があると思っていますが、その乖離を可能な限り埋めて、研究成果がスムーズに社会実装できるような環境を構築したいと思っています。特に、アカデミアの成果はプログラムの実装面でなかなか使いやすい形にはなっていないことが多いので、研究成果の内容と同じくらい、実装面での使いやすさも重視しながら成果を出せていけたらと思います。

博士課程進学を考えている人へのメッセージをください。Please share a message for those considering pursuing a doctoral program.

25-22-03

研究を続けたいと思う意志が少しでもあれば、博士課程は良い選択肢だと思います。最近では社会人博士のように、仕事と博士課程を両立するような選択肢もあると思うので、そのあたりも活用できるかもしれません。私は修士課程では成果がほとんどなく、Graniteのような支援も1・2年次は落ちてしまって3年次にやっと採択されたような感じですが、楽しく研究できています。研究分野への情熱があって、NAISTの環境が良いと思えるのであれば、進学してみてもいいのではないでしょうか。