Granite採択学生インタビュー

Biological Science

Granite バイオサイエンス領域

発生医科学研究室田丸 静一さん

あなたの研究テーマについて教えてください。What is your research theme?

25-64-01

私は、脳と脊髄の中で、「神経回路をサポートする細胞」である、オリゴデンドロサイトを研究しています。この細胞は、生まれたての個体の中で、劇的に形態を変えて成長し、神経回路を安定させるための重要な役割を担うようになります。ところが、成長過程に異常があると、神経回路が乱れ、運動機能や記憶といった個体レベルの障害が引き起こされます。そこで私は、オリゴデンドロサイトの成長過程に関わる遺伝子の一つに着目して研究をしています。オリゴデンドロサイトの成長過程に存在するメカニズムを理解することで、運動障害や認知機能障害などに対する新たな治療戦略を目指していきたいと考えています。

なぜ博士課程へ進学しましたか?Why did you decide to pursue a doctoral program?

25-64-02

もっと研究をしたいと思ったのが一番の動機です。

学部では心理学を専攻していて、NAISTに入学してから生物学の研究に本格的に触れました。自分で仮説を立て、実験条件を考え、うまくいかない原因を一つずつつぶしていく過程は決して楽ではありませんが、結果がつながって新しいことが見えてきた瞬間に手ごたえを感じていました。修士課程の2年間では、基礎を身に着けることで精一杯で、自分の問いに責任を持って取り組むところまでは到達していませんでした。そのため、博士課程に進学して研究することで、自分の問いにさらに深く踏み込んで研究したいと考え、進学を決意しました。

Graniteの支援で役立っている・助かっていることを教えてください。Please share what has been helpful or beneficial through the support provided by Granite.

学術面でも生活面でも、経済的なサポートに限らず、キャリアアップのためのコンテンツがあることが、今後の人生の助けになるのではないかと感じています。

また、Graniteを獲得するために、長期の実験計画とその社会的意義、自分のアピールポイントをプレゼンする必要がありました。プレゼンに向けて、思考を言語化していく中で、自省する良い機会だったとも感じています。

将来の目標、もしくはあなたが胸に秘めた野望があればぜひ教えてください。Please share your future goals or any ambitions you hold close to your heart.

いつ意識が生まれるのか、何がきっかけで思考できるようになるのかを、発生生物学の視点から解き明かしたいです。

博士課程進学を考えている人へのメッセージをください。Please share a message for those considering pursuing a doctoral program.

25-64-03

どのようなきっかけでもいいので、目標や計画、現状を言語化してみることが大事だと思います。そして、緊張と不安をだいぶ感じてはいたのですが、指導教員や同期の前で繰り返し話してみることも助けになると感じました。口に出してみることで、実感が湧いてくる部分もあると思います。

将来のことなので、わからないことばかりで理論的に決めきれない部分も多いですが、「なんかこっちに進んだほうがいい気がする」という直感との折り合いをつけて決めるのがいいかなと感じました。「選択した」こと自体が、その後の自信や覚悟になるとも思います。