Granite採択学生インタビュー

Granite-AI

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ソーシャル・コンピューティング研究室大槻 優佳さん

あなたの研究テーマについて教えてください。What is your research theme?

25-74-01

私の研究テーマは、「医療文書を自動で整理し、臨床研究データベースの登録作業を支援するAI技術の開発」です。医療現場では、診療録や退院サマリなどのテキスト情報を研究用データベースに登録する際、多くの確認作業や転記作業が必要となり、医師やスタッフの大きな負担になっています。

私は、大規模言語モデル(LLM)を用いて、医療文書からリスク因子、既往歴、検査所見、治療経過などの必要な項目を自動的に抽出し、データベース登録を効率化する仕組みの研究を行っています。これにより、手作業で行われていた事務作業の負担を減らし、より正確かつ一貫したデータ整理を実現することを目指しています。

この研究を通じて、医師や研究者の事務負担を軽減し、日常的に記録される医療テキストをより効果的に活用できる医療システムの実現に貢献したいと考えています。

なぜ博士課程へ進学しましたか?Why did you decide to pursue a doctoral program?

25-74-02

進学した当初は、博士課程まで進むことは考えていませんでした。私の周りには博士号取得者はもちろん、修士課程に進む人もほとんどおらず、博士号の必要性や具体的なイメージを持つことが難しかったためです。しかし、入学後に研究を進め、さまざまな研究者や医療関係者と交流する機会が増えるにつれて、自分が将来どのようなキャリアを築きたいのかをより深く考えるようになりました。その過程で、博士号を取得することが専門性の獲得や活動の幅を広げるうえで大きな意味を持つと感じ、進学を決意しました。

Graniteの支援で役立っている・助かっていることを教えてください。Please share what has been helpful or beneficial through the support provided by Granite.

この支援は、生活費や研究費を安定して確保できる点が大きな助けとなっています。経済的な不安を抱えずに研究に集中できる環境は、私にとって非常に心強いものでした。正直に言うと、この支援がなければ博士課程への進学は難しかったと思います。

また、金銭面だけでなく、支援を受けているという事実が、研究を続けるうえでの励みや責任感につながっています。自分の研究を前向きに進める後押しにもなっています。

将来の目標、もしくはあなたが胸に秘めた野望があればぜひ教えてください。Please share your future goals or any ambitions you hold close to your heart.

将来的には、自分の研究が病院や社会の現場で実際に使われるようになり、その効果を実感できることを目指しています。社会実装に近いテーマに取り組んでいますが、実用化にはさまざまな課題があり、時間がかかることも多いと感じています。博士課程の期間を通して、少しでも実用化に近づけられるよう取り組んでいきたいです。

博士課程進学を考えている人へのメッセージをください。Please share a message for those considering pursuing a doctoral program.

25-74-03

迷っているのであれば、じっくり迷って良いと思います。いろいろな人に相談しながら、自分の未来をどのように描きたいのかを、時間をかけて考えて決めることが大切だと思います。どの選択が「将来的に良い正しいか」は人それぞれの価値観で異なりますので、周囲に流されず、自分が納得できる方向を選んでください。

進学を選ぶのであれば、研究以外に気軽に話せる仲間や、気持ちを切り替えられる趣味を持っておくことをおすすめします。研究を続けていくうえでは、精神的な安定がとても大事だと感じています。