Granite採択学生インタビュー

Biological Science

Granite バイオサイエンス領域

データ駆動型生物学研究室 博士課程2年鈴木 健大さん

あなたの研究テーマについて教えてください。What is your research theme?

私の研究は、体に負担をかけずに病気の状態を調べ、早期発見や予防につなげることを目的としています。具体的には、吐く息に含まれる成分を分析して病気の兆候を捉える研究や、医療データを活用して病気の進行や治療状況を調べる研究を行っています。
これにより、診断や経過観察をより簡単にし、医療の質を向上させることを目指しています。本研究を通じて、より多くの人が健康を維持できる社会の実現に貢献したいと考えています。

なぜ博士課程へ進学しましたか?Why did you decide to pursue a doctoral program?

名刺に「博士」と書きたかったため、博士課程への進学を決めました。
また、近年の博士人材への需要が高まりつつある社会動向や、周囲の社会人博士から「進学できるうちに進学しておいた方が良い」との助言を受けたことも、決断の後押しとなりました。

Graniteの支援で役立っている・助かっていることを教えてください。Please share what has been helpful or beneficial through the support provided by Granite.

Graniteの支援で特に助かっているのは、金銭的支援です。修士のときより金銭面に関する精神的負担が減り、研究に集中できる環境が整いました。
加えて、他領域や異なる研究室の人々との交流の機会があり、新たな発想やコラボレーションにつながる点も有益です。
さらに、ワークショップで最新の知見を得たり、企業の方々との交流を通じて研究の社会実装を考える機会が得られることも大きなメリットです。

将来の目標、もしくはあなたが胸に秘めた野望があればぜひ教えてください。Please share your future goals or any ambitions you hold close to your heart.

将来の目標は、高齢化の進展に伴い増加する「家を借りられない高齢者」の問題を解決することです。
実際、高齢者の約26.8%が年齢を理由に賃貸住宅への入居を断られた経験があり、そのうち5回以上断られた人も11.9%に達しています。主な要因として、保証人不在や収入面の不安、健康リスクへの懸念が挙げられ、今後さらに深刻化すると考えられます。
一方で、全国的に空き家の増加が問題となっており、管理されないまま放置されるケースも多く見られます。このままでは、住宅を必要とする人がいるにもかかわらず、活用されない住居が増え続けるという矛盾が生じます。
そこで、高齢者の住宅確保と空き家問題の双方を解決するため、空き家を活用し、高齢者が安心して住める仕組みを構築したいと考えています。行政や民間企業とも連携しながら、持続可能で現実的な解決策を模索し、誰もが安心して暮らせる社会の実現に貢献したいと考えています。

博士課程進学を考えている人へのメッセージをください。Please share a message for those considering pursuing a doctoral program.

博士課程を充実させるために、研究室以外に居場所を作ることをお勧めします。
人にもよりますが、研究が思うように進まないときや行き詰まったとき、外部の交流が視野を広げ、精神的な支えになる可能性があります。